ペンで描く、お玉でよそう、注射器で飲む——2026年2月にBoothで公開されたワールドの新作は、手に取って動かす所作そのものをギミックにした作品が上位の顔になりました。その脇を、無機質モダン・暖色ロマンチック・雨の夜のBARと温度感の違う完成ワールドが固める、ワールドカテゴリらしい雑多で楽しい並びです。
首位に立ったのは、VR内で描いた線をそのままワールドのオブジェクトとして残せるペン「UnyStylus」(3,484スキ)でした。まずはこの1本から順に見ていきます。
📊 データについて 集計日: 2026-07-13 / 対象: 2026-02-01〜2026-02-28 にBoothで公開されたスキ数300以上のワールド(23件)
- 注目ワールド10選
- 1位:UnyStylus / らすたの雑貨屋
- 2位:VARAYA/Screen(+Speaker) / VARAYA OnlineShop
- 3位:Modern Comfort Base / StardustStudio
- 4位:RARA Rain System / RARAlabo
- 5位:炊き出しセット / くるやさん
- 6位:Midnight Gleam / Mimorie.
- 7位:House Tranquility / Imaginary Caravan
- 8位:注射器ショットギミック / はなえちゅ
- 9位:Rain/Noir / same不動産開発
- 10位:CQ_Books_6th / Imaginary Caravan
- 2026年2月の傾向
- まとめ
注目ワールド10選
集計時点(2026年7月)のスキ数で並べたランキング形式で、1点ずつ中身とボリュームを見ていきます。
1位:UnyStylus / らすたの雑貨屋
1人1本呼び出して使える、ワールド用のお絵かきペンです。手元の放射状メニューから色と太さを選んで線を描き、描いた線は後から移動したり複製したりもできます。集計時点(2026年7月)のスキ数は3,484で、2月のワールドカテゴリで最多を集めました。¥300。
この ペンの独創的なところは、VRの中で描いた線を、そのままワールドの「オブジェクト」として残せる点にあります。ふつうVR内のペンで描いた絵はその場限りのものですが、UnyStylusは描いた線の情報をテキストとして書き出せて、付属の「LineImporter」というツールでUnityに読み込むと、その線が3Dオブジェクトとしてシーンに再現されます。つまり VRで手描きした装飾を、Unityのワールドに焼き込んで残す ことができるわけです。取り込んだ線は CropCube / CutCube で要らない部分を切り抜いて整えられるので、Unityで一からモデリングしなくても、フリーハンドの装飾やロゴ・看板の文字をワールドに置けます。
ランタイムではイベントの寄せ書きペンとして、制作ではVRで下描きしてUnityへ持ち帰るツールとして。遊び道具とワールド制作支援のちょうど境目にいるのがこのペンの面白さで、首位がペン1本というのも、いかにもワールドカテゴリらしい並びです。
2位:VARAYA/Screen(+Speaker) / VARAYA OnlineShop
動画ワールド向けの、開閉できるスクリーンです。無料の動画プレイヤーVizVidを想定したスクリーンで、リモコンをインタラクトすると画面が開閉します。集計時点で1,374スキ。¥600、支援版(¥800)にすると吊り下げ式のスピーカーも付いてきます。
動画プレイヤーそのものは無料のVizVidに任せて、この商品は「見せ方」側のガワだけを引き受けるのがうまいところです。リモコンで開閉できるのも地味に効いていて、誰も観ていないときは畳んでおけば部屋が大きな黒い画面に占領されず、上映の ときだけ開く——という所作そのものが映像ワールドの演出になります。「プレイヤーは置けたけど、画面と音響の見た目がいまいち」を埋めるピンポイントなアセットで、lilToon対応。VizVid系のワールドに置いてすぐ馴染みます。
3位:Modern Comfort Base / StardustStudio
無機質なコンクリートとロフトでまとめた、モダンなホームワールドです。吹き抜けにシーリングファン、中2階に本棚とガラス手すり、間接照明で照らした階段——「好きなものに囲まれて一日の終わりに自分を取り戻す場所」をコンセプトにした、ホームワールド/V睡向けの空間です。集計時点で1,361スキ。¥2,000(解説ReadMeは無料DL)。
うれしいのが、ドラッグ&ドロップで写真を飾れる機能と、VRC+のチェキの形に合わせた額縁が用意されている点です。自分のスクショで部屋を埋められます。明るいNoon版と暗めのNight版の2シーンがライティング済みで同梱され、PC / Quest / iOS すべてに対応。動画プレイヤーや入退室ログも内蔵で、ワールド導入解説のPDFまで付くので、初めてワールドを上げる人にも寄り添った構成です。
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4位:RARA Rain System / RARAlabo
環境光を受けて色が変わる、無料の雨パーティクルシステムです。ふつうのパーティクル雨は、暗い夜のワールドでも雨粒だけ白く浮いて「上から貼った」ように見えがちですが、これは「暗いところで降る雨粒は暗い色であってほしい」という発想で、Light Probe Proxy Volume(LPPV)からワールドの環境光を拾います。雨が背景の明るさになじんで降ってくれるのがこのシステムの肝です。集計時点で1,335スキ。
GPU Instancing で数万個の雨粒を軽量に描けて、屋根や地面に当たると消える衝突判定、範囲を変えても密度が一定になる自動調整も付いています。無料、有料版は¥200。1月の第3位「RARAの足音ギ ミック」を出した RARAlaboさんの新作で、今回も「ワールドの体験を底から支える仕組み」という路線は一貫しています。
有料版(¥200)にすると、パーリンノイズで小雨→豪雨→晴れを滑らかに行き来する天候システム(ネットワーク同期)、雨脚に連動した音量調整、屋内に入ると音がこもるオクルージョンまで乗ります。無料版で雨そのものを開放し、「天候の演出」を有料版で売るという段階設計です。
5位:炊き出しセット / くるやさん
箸でつまんで食べられる、無料の炊き出しギミックです。「炊き出しなので無料です」という潔いコンセプトで、豚汁とおにぎりが揃っています。集計時点で940スキ。
豚汁は蓋を持って開け、お玉が鍋に触れると豚汁が入り、USEで注ぐ。トレーに箸を近づけると具をつまめて、箸USEで食べる、トレーを持ってUSEで飲む——という、一杯よそって食べるまでの所作が全部インタラクションになっている作り込みです。
1月にもつ鍋やぼだっこ飯といった食べ物ギミックを出していたくるやさんの新作で、2月は炊き出しという季節感の あるモチーフに。UdonSharpとObjectSyncで動く、かわいい系の食事ギミックの代表格です。
6位:Midnight Gleam / Mimorie.
ストリングライトの暖色でまとめた、深夜のホームワールドです。1階はキッチン付きのリビングとパントリーで、お酒やコーヒーを並べて楽しめる作り。ヌックでひと息ついて、ロフトの先には静かなベッドルーム、という生活導線が一通り入った1軒です。集計時点で856スキ。ライトベイク済み、PC対応・Quest非対応。¥3,000。
1月の傾向セクションでも取り上げた「Homely Room」を手がけた Mimorie.さんの新作で、バーワールドを手がけるどんぐりのお店さんへSpecial Thanksを送っています。
3位のModern Comfortが無機質なコンクリート系だったのに対し、Midnight Gleamはやわらかいベージュ × 細かなフェアリーライトの方向です。同じ「夜のホームワールド」でも、モダン無機質と暖色ロマンチックという別々の温度感が2月のTop 10に並んだのが面白いところです。
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7位:House Tranquility / Imaginary Caravan
自宅として使うことを想定した、作り込みの住宅ワールドです。北欧風と和風の融合を意識してデザインされていて、家具までぜんぶ同梱。デモシーンを開いてアップロードすればそのまま住まいになります。集計時点で821スキ。¥4,000。
本作の要は、朝・昼・夕 ・夜の4時間帯ぶん、ライティング済みのシーンが揃っている点です。ワールド制作でいちばん手間がかかるのが「光を作る」工程(時間帯ごとにライトベイクし直す作業)なので、そこを4パターン仕上げた状態で渡してくれるのは大きく、買う側は好きな時間帯を選んでアップロードするだけで画になる家が手に入ります。
ビルド後約60MBで、TowelCloud・iwaSync3・QvPenといった前提アセットを組み合わせて動かす、ワールド制作の知識がある人向けの本格派です。同じImaginary Caravanさんの10位「CQ_Books_6th」も構成部品の一つに入っていて、自分のショップのパーツを積み重ねて1軒を建てるスタイルが見て取れます。
8位:注射器ショットギミック / はなえちゅ
注射器の形をしたショットドリンクのギミックです。アイスバケットに刺さった注射器型のショットを持って、トリガー長押しで飲み、もう一度クリックでリセット。集計時点で632スキ。¥1,200、PC専用。
マテリアルは12種のプリセットが用意され、すべてAudioLink対応なので、音に反応して光るドリンク演出が簡単に作れます。バーやコンカフェ風のワールドにそのまま置けるタイプで、Poiyomiシェーダーで光らせた毒々しくも可愛い色合いが特徴です。はなえちゅさんは同月にコンカフェ風の「DokiDoki Shot Gimmick」も出していて、飲み物を「飲む所作」ごと商品化するドリンクギミックの作り手です。
9位:Rain/Noir / same不動産開発
雨と夜をモチーフにしたBARワールドです。雨の降るエントランスを抜けると、吹き抜けの開放感があるバーエリア、グランドピアノのステージ、使い方次第のストレージルームが続きます。想定収容は10名程度のこぢんまりした空間で、集計時点で617スキ。¥4,000。
BARとして必要な設備が最初から揃っているのが強みで、ジョインログ・Sit判定のオンオフ・アバターライト・パスワード式ドアといったギ ミックに、ドリンクやシェイカー類の小道具まで設置済みです。買ってすぐ「ちょっといい感じのBARイベント」を開ける状態で渡してくれる、イベント主催者に寄り添った設計になっています。
PC(66MB)とAndroid/Quest(62MB)の両対応で、VCC対応・導入マニュアル完備。窓を流れ落ちる雨粒をお酒のおともに過ごす、2月のTop 10でいちばん「夜が深い」1軒です。
10位:CQ_Books_6th / Imaginary Caravan
ワー ルドに置くための、無料の本アセットです。現代の雑誌風デザインで、表紙を見せて本棚に飾ったり、テーブルに重ねたりする想定。ライセンスはCC0(パブリックドメイン)で、改変も再配布も自由です。集計時点で612スキ。
本やマガジンは、部屋に何冊か置くだけで「人が暮らしている感」がぐっと出る小道具ですが、表紙まで読める本を自分でモデリングするのは地味に手間です。それをCC0で配ってくれるので、棚やテーブルに気軽に散らして生活感を足せるのが嬉しいところ。1冊が1オブジェクトなので、静置する本にBatching Staticを掛ければ軽いまま——という配慮も添えられていて、7位House Tranquilityの構成部品にも使われています。
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2026年2月の傾向
ランキングではなく、2月にBoothで公開された23点のワールド全体から見えてくる傾向をデータで把握していきます。最多スキは1位UnyStylusの3,484で、1月の最多(1,373)から大きく伸びました。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| 対象件数 | 23 件 |
| 平均スキ数 | 780 |
| 中央値スキ数 | 581 |
| 平均価格 | ¥1,285 |
| 中央値価格 | ¥700 |
| 無料商品の割合 | 約26%(6 / 23件) |
| ¥1,000未満の割合 | 約57%(13 / 23件) |
| Top 10 の完成ワールド / 置くだけアセット / 触って遊ぶギミック | 4 / 3 / 3 件 |
特徴・ギミック:「触って遊べる」ピックアップ系が主役
特徴・機能 TOP10
商品の特徴や機能・ギミック種別の分布。
機能タグを集計すると、2月はUdonとワールドギミックが並ぶ中で、ピックアップ可能の存在感が増した月でした。食べられる炊き出し(5位)、注射器ショット(8位)、お絵かきペン(1位)と、持って・触って・飲んで遊べるギミックがTop 10の中心になったのがそのまま数字に表れています。
その象徴が、くるやさんのもう1つの食べ物ギミックです。
「ロシアンたこ焼き」は、爪楊枝でたこ焼きを取って食べるUdonギミックで、ランダムで1つだけ当たると視界が赤くなる——というロシアンルーレット仕様です。他人の口の近くでUSEすると相手が食べたことになる対戦遊びもでき、リセットで復活します。5位の炊き出しと同じくるやさんが、パーティ向けの「みんなで遊ぶ食べ物」を続けて出した1点です。
ピックアップ系のもう一方の軸が、飲み物ギミックです。
「DokiDoki Shot Gimmick」は、8位の注射器ショットと同じはなえちゅさんの作品で、コンカフェ風のレギュラーショット・ハート型のラブポーションショット・電球型のダブルストローショットの3種を収録。AudioLink対応で音に反応し 、独自ドリンクを作れるPSDまで同梱されています。注射器とあわせて、はなえちゅさんは2月の「飲み物を飲む所作」を一手に引き受けた格好でした。
キーワード:「ソファ」「本棚」で探される世界
キーワード頻度 TOP20
VRCFinderが独自に付与したキーワードの集計。テイストや特徴の傾向が見えます。
キーワード集計の最頻は今月も撮影向けです。ワールドは「住む」より「撮る」目的で選ばれやすく、自分のアバターや衣装を映す背景を探している人が多い、というのは1月と同じ傾向。続く「ホームワールド」「インテリア」もその文脈です。
そして1月同様、ソファ・テーブル・ベッド・本棚・間接照明と、具体的な家具や設備の名前が並びます。VRChatのワールドを探すときは、雰囲気の言葉だけでなく具体的なアセット名で探されることも多いため、VRCFinderでは収録されている個別のアセット名までできるだけ拾うようにキーワードを整えています。集計に家具名が並ぶのは、その整え方が表れた結果です。
その「部品を揃える」需要にまっすぐ応えるのが、無料の家具セットです。
ぱんだ庫さんの「無料家具セット vol.1」は、ローベッド・ソファ・ローテーブル・サイドテーブル・フロアランプに、格子で囲ったキューブ型の天蓋スペースまで入ったワールド小物のセットです。落ち着いた赤の織物テクスチャがアクセントで、部屋の主役級の家具が¥0でまとめて揃う、ワールド制作の入口にちょうどいい1パックになっています。
テイスト:モダンと、深夜のロマンチック
テイスト傾向 TOP10
このテーマで人気だったテイストの分布。
テイストはモダンが首位で、ナチュラル・ダークが続きます。2月は完成ワールドが多めだったぶん、モダン系の居室が傾向を引っ張りました。同じ「夜のホームワールド」でも、3位Modern Comfortの無機質なコンクリート方向と、6位Midnight Gleamの暖色ロマンチック方向に割れたのが面白いところです。
モダン × 隠れ家方向で目を引いたのがこちらです。
「Grotta」は、都市の路地裏の階段を降りた先にある地下型のホームワールドです(Grottaはイタリア語で「洞窟」)。天窓から差す自然光が、岩壁と杉板型枠のコンクリート壁を照らす構成で、リビング+中2階ラウンジ+暖炉スペース+ベッドルームが立体的に連なります。建物1種+家具・小物34種+照明11種を収録し、昼・夜の2バージョンを選べる、xrafteryさんの「VR建築」作品です。
ナチュラル方向では、植物をたっぷり入れた背景アセットも並びました。
「木と植物のお部屋」は、木製の家具と観葉植物7点、開放感のある窓を備えた背景アセットです。棚5点・椅子2点・間接照明2点・ライト6点まで含み、コライダーやライトベイク、リフレクションプローブまで設定済みで、Prefabを置けばすぐ使えます。おとり工房さんの、ナチュラル系の部屋を手早く用意できる1点です。
価格帯:無料が約4分の1に増加
価格帯分布
対象期間にこのテーマで公開された商品の価格帯分布。
価格分布で目立つのは、無料が6件(約26%)に増えたことです。1月の無料は約18%(6/33件)だったので、比率が一段上がりました。Top 10だけでも、環境光対応の雨システム(4位)、食べられる炊き出し(5位)、CC0の本(10位)の3点が無料です。
無料を除くと、¥2,000〜2,999と¥3,000〜4,999に4件ずつが並び、ここに完成ワールド(3位・6位・7位・9位)が集まります。¥5,000超えは0件で、「部品・ギミックは無料〜数百円、完成ワールドは¥2,000〜4,000」という二層構造は1月から引き続きです。無料 → 有料の二段構成(4位RARA Rain)や、CC0を前提にした配布(10位CQ_Books)も多く、Boothの枠を越えた配布文化がワールドカテゴリでは特に色濃い月でした。
その完成ワールド帯から、連続で新作を出したショップの2作目を1点。
「Aquareverie」は、6位Midnight Gleamと同じMimorie.さんが同月に出したもう1軒です。夕暮れの海を望む木の温もりの部屋で、PC/Quest両対応、¥2,500。「let the ocean hold your thoughts」というコピーのとおり、海辺の静けさに振ったホームワールドで、Mimorie.さんが月内に温度感の違う2軒を並べたことになります。
クリエイター視点で見る2月のトレンド
ワールドカテゴリの読者には、すでにワールドを作っている人だけでなく、アバターや衣装・小物を作っていて「ワールドもやってみようかな」と考えている人も多いはず。Top 10と2月全体の数字から、これから作る人に響きそうな指標をまとめておきます。
| 指標 | 2月の数字 |
|---|---|
| Top 10 の完成ワールド / 置くだけアセット / 触って遊ぶギミック | 4 / 3 / 3 件 |
| Top 10 で完全無料 | 3件(#4 RARA Rain / #5 炊き出し / #10 CQ_Books) |
| 連載で1月に続いて新作を出したショップ | RARAlabo(1月#3足音→2月#4雨)/くるやさん(1月食べ物→2月#5炊き出し+ロシアンたこ焼き)/Mimorie.(1月Homely Room→2月#6+Aquareverie の2軒) |
| Top 10 の最多スキ | 3,484(#1 UnyStylus)。1月の最多1,373から増加 |
| 同月内に複数作を出したショップ | Imaginary Caravan(#7 / #10)/はなえちゅ(#8 + DokiDoki Shot)/くるやさん(#5 + ロシアンたこ焼き) |
ワールドクリエイター注目ポイント:
-
完成ワールドを作らなくても参入できる — 2月も首位はペン1本、Top 10の半分以上が単体アセットか単機能ギミックで、部屋まるごとの完成ワールドは4軒です。1個のいいギミック・1個の便利なパーツで上位に入れる構造は変わりません。アバターや衣装の ように「フルセットを最後まで仕上げる」必要がないのが、このカテゴリの入りやすさです。
-
アバター・衣装クリエイターの隣接スキルがそのまま活きる — パーティクル(RARA Rain)・3D家具モデル(無料家具セット、木と植物のお部屋)・小物(本、ドリンク)は、改変・小物・テクスチャを作ってきた人の技術の延長線上にあります。新しく覚えるのはUdonくらいで、それも炊き出しや注射器ショットのような、持って触る小さなギミックから始められるのが2月の顔ぶれから見えてきます。
-
無料・オープンな配布文化が特に厚い — 2月は無料が約26%に増え、CC0の本(CQ_Books)、無料版で本体を開放して有料版で演出を売るRARA Rain、無料の前提アセットを組み合わせて動くHouse Tranquilityと、Boothの「課金」だけではない配布の形が上位に並びました。広く配って自分のパーツを使ってもらう動きが、カテゴリの上位を一段押し上げています。
-
続けて作る人の積み重ねが、そのままランキングに表れる — 1月に取り上げたRARAlabo・くるやさん・Mimorie.が、2月も続けて新作を出しています。Mimorie.さんは月内に2軒、Imaginary Caravanさんは自分の部品で家を建てて部品もCC0で配る、という循環まで作りました。ワールドは1作ごとの手応えが作り手に返ってきやすく、腰を据えて作品を増やしていけるカテゴリで、早くから取り組む人ほど自分の作風やショップをじっくり育てていける余地が大きい領域です。
まとめ
2026年2月のワールドは、首位がVR内で描いた線を焼き込めるペン、上位に食べ物・飲み物を「触って遊ぶ」ギミックが面で揃い、完成ワールドは4軒が温度感の違う方向に分かれた月でした。無機質なModern Comfort、暖色のMidnight Gleam、北欧×和風のHouse Tranquility、雨の夜のRain/Noir——同じ「帰る場所・集まる場所」でも方向がこれだけ割れるのは、ワールドという器の懐の深さそのものです。
ワールドは、アバターや衣装のように着せ替えて持ち歩くのではなく、Unityのシーンに置くかUdonで動かすかたちでVRChatに持ち込む、少し経路の違うカテゴリです。でも上位を見れば、パーティクルも家具モデルもギミックも、アバターや小物を作ってきた人の技術と地続き。RARAlaboさんやくるやさん、Mimorie.さんのように月をまたいで新作を重ねる作り手がいて、その積み重ねがランキングにそのまま表れています。今の制作スキルを少し横にずらすだけで、ワールド側にもう1つ作品を置ける——2月もそんな広がりを感じる並びでした。
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2026年2月のほかのカテゴリ
2026年2月にBoothで公開された新作は、カテゴリ別に月次レポートとしてまとめています。
- 【2026年2月】VRChat人気「アバター」ランキングTOP10|Booth傾向分析
- 【2026年2月】VRChat人気「衣装」ランキングTOP10|Booth傾向分析
- 【2026年2月】VRChat人気「髪型」ランキングTOP10|Booth傾向分析
- 【2026年2月】VRChat人気「アクセサリー」ランキングTOP10|Booth傾向分析
- 【2026年2月】VRChat人気「小道具」ランキングTOP10|Booth傾向分析
- 【2026年2月】VRChat人気「ギミック・ツール」ランキングTOP10|Booth傾向分析
データについて
- 集計日: 2026-07-13(初出公開時の集計日: 2026-06-06)
- 集計対象: 2026-02-01 〜 2026-02-28 に Booth で公開されたワールド(23件)
- ランキング基準: 集計時点での
like_count(スキ数)降順 - ブラッシュアップ: 本記事は2026-07-13に構成を最新フォーマットへ更新し、ランキング・統計も同日の再集計値へ差し替えています
- 掲載条件: VRCFinderのDBには スキ数300以上の商品 のみを収集しているため、集計時点でスキが300に達していない商品はこの集計に含まれていません
- 注意: 本記事の数値・ランキングは集計日時点のスナップショットです。その後の変動を反映していないため、現在の数値とは異なる場合があります。また「公開」はBoothの商品ページが公開された時期を指し、実際の販売開始時期とは異なる場合があります
- 各商品の対応モデル・スペック・価格は Booth 商品ページに基づきますが、記事執筆時点の情報です。セール価格・アップデート情報は変わる可能性があるため、購入前に Booth 商品ページをご確認ください









