2026年2月にBoothで公開された新作の小道具・ギミックの中から、スキを多く集めた10点をデータと一緒に振り返ります。今月は少し特殊な月 で、アニメ『超かぐや姫!』の二次創作ファンメイドが小道具カテゴリに大量に並びました。ファンメイド波そのものも独立した動きとして見ごたえがある ので、本記事ではこの波を別枠(超かぐや姫!ファンメイド特集)にまとめ、TOP10ではオリジナル作品の動きを軸に並べる、という形で 両方の流れを並列に取り上げる構成 にしています。中央値価格は ¥340、中央値スキ数は 648 と1月よりさらに軽く、武器カテゴリが上位を独占した1月とは対照的に、撮影シーンに気軽に1点足せる小物・ギミックが上位を埋めました。
📊 データについて 集計日: 2026-05-01 / 対象: 2026-02-01〜2026-02-28 に公開された スキ数300以上 の小道具(82件)
- 注目小道具10 選
- 1位:ぬいぐるみ抱っこギミック『くまちゃま』 / てんぱすおおもり
- 2位:影領域エフェクト ShadowField / お手上げ領域
- 3位:Sancta Plume / CYCR (Cyber Critter)
- 4位:Bread gimmick & accessory Set / 地下水路支店
- 5位:Flutter Vow / CYCR (Cyber Critter)
- 6位:EisenRohr / ぜうぇの物置き小屋
- 7位:神託端末機[カドゥケウス] / まどろみソウル
- 8位:マリオネットギミック / 宮本工房
- 9位:【キプフェル専用】すまーとふぉん / なのめしょっぷ
- 10位:色収差シェーダ&パーティクル / サイチの物置小屋
- 超かぐや姫!ファンメイド特集
- 2026年2月の傾向
- まとめ
注目小道具10選
集計時点(2026年5月)のスキ数で並べたランキング形式で、1点ずつ作りのポイントを見ていきます。冒頭で触れた通り、TOP10ではオリジナル作品の動きを中心に並べ、『超かぐや姫!』ファンメイド波は別枠でまとめて取り上げる構成にしています。
1位:ぬいぐるみ抱っこギミック『くまちゃま』 / てんぱすおおもり
リボンと 誕生石チャーム を首元に下げた テディベア を、EXメニューひとつで抱っこできるギミック小物。人気小道具「自撮りギミック付きスマホ TemPhone」を制作された てんぱすおおもりさんの新作 で、TemPhone と同じ「EX メニューでON/OFF → 触れずに撮影に組み込める」操作系をぬいぐるみに移植したような並びになっています。
対応アバターが厚いのが特徴で、しなの・マヌカ・ライム・シフォン・ショコラ・プラム・ラムネ・クマリ・愛莉・森羅・水瀬 ほか 計28体以上 に個別アニメ調整済み。フルボディトラッキング対応モード も切替で用意されているので、FBT 環境でもアバターが自然に抱きかかえる動きに収まります。さらに 「ギミックオンリーPrefab」 が同梱されていて、テディベア本体を別の好きな ぬいぐるみメッシュに差し替えて運用 できる構造。「おやすみくまちゃま」Prefab という、抱っこではなく寄り添わせるバージョンも入っています。
¥500 という価格で「リボン付きテディベア × 28アバター対応 × 差し替え対応 × FBT 対応 × 寄り添いPrefab」までまとめて取れる構成は、撮影会のお供 + 普段の生活感のある立ち絵 どちらにも振れる便利さがあって、2月の Top で頭ひとつ抜けるスキ数(7,306)も納得できる作り。
2位:影領域エフェクト ShadowField / お手上げ領域
商品名通り「影をその場に追加できる」シェーダーギミック。ソフトシャドウ・SSAO(環境光遮蔽)・ゴッドレイ をポストプロセス風に重ねて、撮影シーンの立体感を一段持ち上げる用途に振った1点です。
技術的に面白いのは「カメラ越しの自分とフレンドにだけ見えて、ミラーには反映されない」という挙動。VRChat のミラー越し撮影では使えない代わりに、フレンドが撮ってくれる写真の中だけドラマチックな影が落ちる、という割り切った設計。PhysBone を仕込んだ棒 で影方向を物理的に動かせて、半径・濃さ・明度・強度がメニューから個別調整できる構造です。
クリエイターさんが「写真撮影用」と明記している通り、描画負荷は重め で常用向けではないとはっきり書かれているところも親切。¥700 で買えるシェーダー単体ギミックとしては、撮影特化のローカル限定演出 という新しい切り口になっています。
3位:Sancta Plume / CYCR (Cyber Critter)
真っ白な羽根があしらわれた優美な扇子。1月の Vigil Ember に続いて、3日間限定の無料配布 枠で公開された CYCR (Cyber Critter) さんの2作目です。
扇骨の片端からふわっと羽根が広がる構造で、和風 × 神秘 どちらにも寄せやすい中庸なシルエット。lilToon ベースで色味は白+金の上品系、撮影シーンに1点足すと光をきれいに拾います。
公開直後の3日間に限定された無料配布期間が終わった現在は、Sancta Plume を同梱した CYCR さんの衣装セットを購入することで入手できる という形で残されています。今これから手にしたい場合は、以下の Steel Reign または Midnight Fox 2.0 が入口です(どちらの衣装セットにも Sancta Plume が特典として組み込まれています)。
「数日間だけ単体を無料配布して、その後は本命のバンドル商品に誘導する」流し方 は、クリエイターさん視点でも注目すべき導線設計で、Sancta Plume を入口に CYCR さんの衣装パックへ送る動線が機能している1例。1月から連月で無料配布枠を出した CYCR さん は、後述する5位の Flutter Vow も含めて2月だけで2点が Top 10 に入っています。
Sponsored
4位:Bread gimmick & accessory Set / 地下水路支店
4種類のパンを食べるギミック と、ヘイロー・ピアスのアクセサリーセット が一緒になった ¥0 の無料配布。「食べ物ギミック × アクセ」の合体構成は2月の Top 10 では唯一で、1パックで小道具とアクセを同時に入れる 設計が独特です。
対応アバターは ロロニェ・メェパ・MOCBody_M・peteinii の4体に絞り込まれていますが、商品ページに 「同梱メモに従って位置調節をすればそれ以外のアバターでも使用可能」 と添えられているので、対応リストに自分の アバターがいなくても メモ参照前提で導入できる 構造になっています。lilToon と Modular Avatar が事前導入必須、Unity 2022.3.22f1 で動作確認の現行ワークフロー寄り構成です。
立て付けとしては、パンが好きで小ネタとして食べたい人 が、ヘイローやピアスといった 日常装飾でもさりげなく "パン推し" を出せる 1パック。撮影でも普段使いでもパンモチーフを継続的に身に着けていけるのが、この商品の肝になっています。
5位:Flutter Vow / CYCR (Cyber Critter)
淡いピンクと白のバラを束ねたウェディングブーケ。CYCR (Cyber Critter) さんの バレンタインセール期間限定(2/11〜2/21) に配られた特典ギフトで、関連商品の 「Venomous Vows」衣装(ピンク × 白のバレンタイン仕様)と組み合わせる前提のセット展開になっています。
ブーケ単体でも撮影や記念ショットでそのまま手に持てる仕上がりで、バレンタイン期の撮影に1点足すちょうど良いサイズ感。Vigil Ember(1月の3日間配布)→ Sancta Plume(2月の3日間配布)→ Flutter Vow(2 月の10日間配布) と、CYCR さんの 期間限定無料配布シリーズ が連月で動き続けているのが2月の Top 10 にそのまま反映された格好。
6位:EisenRohr / ぜうぇの物置き小屋
青く光る装甲のSFガンランス。Top 10 で唯一の重武装系武器枠で、砲撃機能・手動コッキング機構・複数の特殊モード までを1本に詰めた重装備寄りの設計です。
ギミックの厚みが目を引くポイントで、本体に ランスビットモード(武器を分離してビットとして展開)、スカートスラスター&ヘイローの EX アクセサリ、肉抜きデザインのシールド が同梱。豪華なパーティクルエフェクト が前面に出ているぶん描画は重めだとクリエイターさんも明記しています。
価格は 武器本体 ¥1,500 / 全武器フルセット版 ¥5,500 の2段構え。再構成後の Top 10 で ¥1,000 超えは EisenRohr の1点のみ という構造で、その中で EisenRohr は 2月唯一の "ガッツリ武器" 枠 に位置します。1月は SF刀・ライトセーバー・アサルトライフル・ナイフと武器が4本 並んだのに対して、2月は武器枠がここ1点に絞られた のが上位の構造変化として明確に出ています。
7位:神託端末機[カドゥケウス] / まどろみソウル
Project Moon の作品『Limbus Company』のファンメイド非公式作品。右手の Thumbs Up ハンドサイン で起動するギミックで、起動するたびに 9種類の武器+1種類のスプーン が疑似ランダムで出現するスロット風の演出が入ります。9回目は必ず鎌になる小ネタも仕込まれていて、引き当てるテンポと SE/VFX がそのまま使い心地に直結する作りです。
商品ページに 「公共の場での使用に十分ご注意ください」 と添えられているとおり、武器ギミック側の運用配慮を踏まえた設計が前提。v1.0.3 では 音声範囲を約5メートルに制限 するアップデートも入っていて、武器系小道具に必要な気配りがしっかり仕込まれています。
¥800(ギフト版¥1,000)でファンメイド × IP × ハンドサインギミック × ランダム抽選を組み合わせた1点。武器系小道具として必要な気配りまで仕込まれた作りで、ファンメイドながら 上位ランキングを取りに行ける完成度 に仕上がっています。
8位:マリオネットギミック / 宮本工房
アバターを糸で吊るして 操り人形状態 に変身させるネタ寄りギミック。糸を切ると崩れ落ちる 演出まで仕込まれていて、ON/OFF切替・吊り上げ高さの調整・まめふれ対応版 などのオプションが揃っています。1月10位の 「顎クイギミック」 を出された宮本工房さんの新作で、「他 人に操られる」モチーフの第2弾 として続いている流れがそのまま2月の上位に出てきた格好です。
Modular Avatar + lilToon の現行ワークフロー想定で、¥800、ほぼ全アバターに対応。フルトラ環境では機能制限がかかること・物理的にふにゃふにゃさせる系のギミックとは併用不可、というあたりは事前に押さえておきたいポイントです。
Sponsored
9位:【キプフェル専用】すまーとふぉん / なのめしょっぷ
アバター キプフェル 専用にデザインされた、リボン付きの スマートフォン小物。猫モチーフの柔らかいトーンに、リボン装飾を合わせた手元用アクセに振り切った1点です。スマホ単体としての装飾アイテムで、起動・通知などのギミックは付属しないシンプル構成。
Modular Avatar 対応の ドロップイン式 で、Hierarchy に Prefab を入れるだけで導入完了。なのめしょっぷさんのショップ開設記念として2026年3月21日まで無料配布があり、現在は ¥300 で配信中です。「キプフェルだけに対応した手元小物」 という思い切った絞り込みで、アバター専用品としてはランキング上位では珍しい性格付けの1点になっています。
10位:色収差シェーダ&パーティクル / サイチの物置小屋
Unity 上で使える 色収差シェーダ単体 + パーティクルセット。マテリアルの color shift の数値で色収差量を調整、パーティクルの出現量は emission の bursts count で制御するという、カスタマイズ前提の素材寄りパッケージです。サイバーパンク・グリッチ系の演出に振った無料シェーダーで、2位の ShadowField とは方向性の違う「撮影演出パーツ」枠の代表格になっています。
1月の小道具2位 「八祇折」(SF 刀)を出されたサイチの物置小屋さんの新作で、SF 武器作家が2月は撮影向け演出ツール側に振り分けた動き がそのまま見える1点。¥0 で配布、内容が同じ ¥200 の投資版も用意されている チップ枠 構成で、Top 10 の末尾に色収差・グリッチ系の演出パーツが入った流れに。サポート無しで EX メニュー側の制御は自作前提という割り切りが効いています。
超かぐや姫!ファンメイド特集
2月は アニメ『超かぐや姫!』の二次創作ファンメイド が小道具カテゴリで一気に増えた特殊な月で、ひとつのIPを軸に複数のクリエイターさんが別々のアプローチで小道具を出した 動きそのものが見どころでした。ここでは独立したコーナーとして、その月のファンメイド波をまとめて取り上げます。TOP10側はオリジナル作品の動きを中心に組み直しているので、ファンメイド側の流れをまとめて辿りたいときはこのセクションを読み進めてみてください。
どの作品も 「本モデルは二次創作による非公式作品」 と明記された上での配布で、コミュニティ内で節度を守りながら盛り上がっている空気感がそのまま伝わって きます。アニメ本編側のキャラクターやモチーフが、Booth 上で 無料配布を中心に4点が上位に並ぶ という形で広がっていきました。以下、当初のランキング順で4点を並べていきます。
元総合3位:FUSHI & 犬DOGE & いろP / Mofucoco
アニメ『超かぐや姫!』に登場する FUSHI・犬DOGE・いろP の3マスコットを ¥0 でまとめた、Mofucoco さんによるファンメイド作品。商品ページには 「本モデルは二次創作による非公式作品」 と明記されています。ポリゴン数は FUSHI が △5,484 / 犬DOGE が △31,560 / いろP の着ぐるみが △23,088 など、用途に合わせて使い分けやすい内訳です。
含まれる Prefab は FUSHI / FUSHI_Chest(胸元配置)、INUDOGE (Follow) / INUDOGE (Head)(追従/頭乗せの2種)、いろP(着ぐるみ風モデル)の構成。lilToon + Modular Avatar 環境で、追従位置を本人で微調整してから使う 前提のドロップイン設計です。
アニメ本編に登場するマスコットたちをひとまとめにセットで持って帰れる手軽さがそのままピックの強みで、2月のファンメイド波 の中でも 広い層に届きやすい入口の1点 として刺さりました。
元総合4位:超かぐや姫改変セット / #あいかわらぼ
ファンメイドの非公式モデル として配布されている、『超かぐや姫!』の改変パーツ集。1点物のアクセではなく 8アイテム以上の総合パック で、商品ページの内訳がそのまま2月のファンメイド事情のサンプリングになっています。
同梱物の中身は、inu_DOGE_FUSHI(なでなでで表情が変わるペットギミック)、月見ヤチヨミニライブのチケット、しなの対応のMV風衣装、ライブ衣装、星のサングラス、ヤチヨのヘアセット(輪っか髪+かんざし)、かぐやの髪飾り2種、いろP の着ぐるみ の構成。1パックで MV 衣装 → ライブ会場の小道具 → ペット → 着ぐるみ までシーンを横断して用意されている、改変パーツとしては全部入りに近いセットです。
¥0 という価格で配布されている総合パックで、中身の総量を見ても2月の『超かぐや姫!』ファンメイド波の
