腰に提げる得物から部屋ごと持ち歩く家具まで、小道具は「何を持つか」がそのままロールプレイになるカテゴリです。2026年1月にBoothで公開された新作を上から並べると、全体の4割を武器が占める、得物の層が厚い月の景色が見えてきました。
首位に立ったのは、ヘイロー・大鎌・大剣の3形態に組み替わり、埋め込まれた目がぎょろりと動く変形武器(3,296スキ)でした。まずはこの1点から順に見ていきます。
📊 データについて 集計日: 2026-07-13 / 対象: 2026-01-01〜2026-01-31 にBoothで公開されたスキ数300以上の小道具(81件)
注目小道具10選
集計時点(2026年7月)のスキ数で並べたランキング形式で、1点ずつこだわりポイントを見ていきます。
1位:Lindwurm Abyss Halo / #MochiRabbit(もちうさぎ)
もちうさぎさんの、可動する目を宿した黒基調の変形武器です。集計時点(2026年7月)のスキ数は3,296で、1月の小道具首位に立ちました。
本体はヘイロー・大鎌・大剣の3形態に組み替わります。ヘイローは宙に浮かぶ輪状の待機形態、大鎌は時間停止をイメージした広範囲斬撃の演出、大剣は周囲を切り裂く近接演出と、形態ごとに役割の違うギミックが割り当てられています。そのうえで本体に埋め込まれた目がぎょろぎょろと動き、ヘイローの内側は時計のようにアニメーションする、武器そのものが生き物めいた存在感を放つ作りです。
エフェクト側も専用メニューにまとまっていて、目から噴き出す炎・武器のトレイル・後光のようなパーティクルを個別に切り替えられます。投げモーションのセーフティを解除すると手の形の組み合わせで武器を回転させたり前に投げたりでき、先端を足に当てて蹴り飛ばすことまでできます。ギミック音の音量調整も内蔵されています。
カラーは全5色で、しなの・マヌカ・ルルネ・ミルティナなど16体に位置調整済みで対応します。ポリゴンはヘイロー形態で△82,962と重量級なので撮影・イベント向けの装備と割り切る前提ですが、アニメーションとパーティクルを音霧杞叫さん、専用シェーダーをペペロン チーノさんが手がける共作体制で、¥2,600ぶんの演出密度がぎっしり詰まった1本です。
2位:ALGEBRA Camera Console / APEXから逃げた
ゲームボーイ風のレトロなコンソール型カメラ。「ハンドサインだけで撮影」を中核に置いた撮影特化のギミックで、撮影用の VRChat カメラを別で起動しなくても、手のひらサイズの本体を出すだけで撮影モードに入れる作りです。集計時点で3,108スキ。
操作は Fist で撮影 → 再 Fist で解除とシンプル。撮影画面には高解像度モード/低解像度モード/レトロモードの3種フィルターが用意されていて、レトロモードはRGBずれを伴うVHS風のグリッチエフェクトで、見た目はそのまま2008-2009年あたりのモバイル機を意識したデザインに揃えています。本体カラーはデフォルトを含めて7色をシームレスに変更可能、待機画面も6種から切り替えられて、キャラクターアバターが手に持ったときの「持ち物としての見栄え」を細かく調整できます。
右手用・左手用 prefab を両方同梱。VHS シェーダーを始め同梱物も充実していて、MA で D&D するだけで実装できる導入ハードルの低さも合わせると、撮影会向けの小物として完成度の高い¥1,000です。
3位:八祇折 -ヤシオリ- / サイチの物置小屋
攻性結界の設定を背負ったSF刀です。集計時点で2,699スキ。青白く発光する刀身に、発光するディスプレイを組み込んだ鞘を合わせた構成で、サイバーパンクと和物の中間のような佇まいになっています。
商品ページの世界観設定が独特で、「祓魔局対霊兵装開発部が対神決戦兵器として設計した近接兵装」「カムサリ作戦にて初の実戦投入」「DEICIDE BLADE」といった一連の専門用語で本体スペックそのものをロールプレイ素材にしている、というクリエイターさんの遊び方がそのまま売り物になっています。
ギミックは柄のあたりで fist → 抜刀、open → 納刀の素直な操作に、抜刀時に両手 rocknroll でワールド固定 → 右手 fist で解除が組み合わさる構造です。テクスチャは重めなので、鞘のメインと発光だけ4Kを残して他を2Kへ落とす調整方法を商品ページ自身が案内してくれています。WriteDefaults OFF 環境推奨・Modular Avatar + lilToon 必須。¥500で、テクスチャが1種類追加されるおまけ版(¥700)も選べます。SF系・ハード設定寄りのロールプレイをやる人にはかなり刺さるラインじゃないでしょうか。
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4位:ライトセーバー「セレニティ」 / suika畑
タイトル通りのライトセーバー型ヒルト。商品ページには「かつてとあるナイトが使っていたライトセーバー」「壊れた剣だと思った/だが、手に取った瞬間――/何かが"まだ起きている"気がした」という掌編のような商品説明文が添えられていて、特定の映画作品のファンモデルとして公開されています。集計時点で2,668スキ。
地味に厚いのがカラーバリエーションで、金/金汚れ/赤/赤汚れ/黒/黒汚れ/クローム/通常の8タイプを切り替えられる構造。「汚れあり/なし」で同一カラーを2系統用意してあるので、新品光沢の機体としても、長年使い込んだ歴戦の機体としても運用できます。v1.3 で追加されたミュート機能・ライトOFF機能もあって、振りかぶる演出時にだけ音を出す、といった撮影向けの調整もしやすいです。
ポリゴン数は△13,040、入れた時点で VeryPoor に落ちる重量級なので、Avatar Performance を気にするワールドではトレードオフ前提。¥500 という価格とコレクション性の高さを見ると、SF撮影会・コスプレ系で映える1本です。仕様上、二刀流もできる(ただし音がおかしくなる場合あり、と素直に明記)あたりの開示も親切です。
5位:オフィスチェア / はいぱーつよつよ
「はいぱー治安悪いシリーズ第五弾」 と題された、オフィスチェアに乗って動き回るネタ全振りの乗り物アバターギミック。3種のサイズグループ(ちびキャラ系・女性アバター・男性ケモその他)に分けて計43体に対応していて、対応モデルの幅は今月の小道具では最大級です。集計時点で2,450スキ。
機能の盛り具合がオフィスチェアらしくないのがおもしろいポイントで、両手 Fist で座席に乗る → Stand で立ち乗り、Sit で座り乗り、両手 RocknRoll で降車、背もたれを前にする逆乗り、背もたれの上を Fist で押すと押し移動、両手 OpenHand でワールド固定、と乗り降り周りだけで動作が一通り揃っています。さらにEXメニューで高さを 0〜100% で調整でき、最大3m以上まで伸ばせて、椅子のポール上段・下段それぞれに sit 判定が出るので他人を担いで歩くことすらできる仕様です。回転(逆回転対応)・効果音オフ・座り乗りアニメオフ(フルトラ用)・スツールモード(背もたれを消す)まで備わっています。
椅子本体は△12,499・23bitで、価格はサイズグループ別が各¥750、3グループ全部入りのフルセットが¥880という構成です。ネタギミックでありつつ汎用乗り物としての完成度も両立した、はいぱーつよつよさんの真骨頂を感じる1点です。
