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【2026年5月】VRChat人気「アバター」ランキングTOP10|Booth傾向分析

2026-07-12約29分で読めます · 14,493文字
【2026年5月】VRChat人気「アバター」ランキングTOP10|Booth傾向分析

2026年5月にBoothで公開された新作アバターの中から、スキを多く集めた10体をデータと一緒に振り返ります。この月の顔ぶれを貫くのは、黒基調の装いと、「遊び方まで作り込む」 設計でした。

首位に立ったのは、黒のロングヘアに猫耳としっぽを合わせた、都会的なクール系の女性アバター(13,159スキ)。表情と素体を合わせて628種のシェイプキーを備えます。まずはこの1体から、作り込みのポイントを順に見ていきます。

📊 データについて 集計日: 2026-07-12 / 対象: 2026-05-01〜2026-05-31 にBoothで公開されたスキ数300以上のアバター(48件)

注目アバター10選

集計時点(2026年7月)のスキ数で並べたランキング形式で、1体ずつ作り込みのポイントを見ていきます。

1位:海咲-Misaki- / VISION TOKYO

黒のロングストレートに猫耳と長い黒のしっぽを合わせた、都会的なクール系の女性アバター。黒のクロップトップにショートパンツ、シアーなニーハイと厚底ブーツを重ね、猫耳を通したキャップとオーバーサイズのジャケットまで、全身がモノトーンのストリートコーデでまとまっています。2026年5月のアバター単独首位(集計時点13,159スキ)を取りました。

このアバターの核は、大人っぽい佇まいと表情の作り込みの両立です。シェイプキーは 表情532種+素体96種の計628種 で、目元や口元のニュアンスを細かく動かせます。ポリゴンは素体で△60,176、初期衣装込みで△245,420。髪は黒のほかに銀灰やベージュ系のカラーも用意されているので、黒ずくめ以外のコーデにも寄せていけます。

改変面では、衣装側の貫通を抑えるシュリンク用シェイプキー(体を部位ごとに細くする調整キー)が多めに入っていて、手持ちの衣装を着せる際の調整がしやすい作りです。制作はVISION TOKYOさんとBLUESTELLAさんの共同で、キャラクターデザインは甘音しぃらさんが手がけています。同じショップからは 黒猫としっぽ柄のネイル(Type A/B、各¥100) も別売りされていて、指先まで世界観を揃えられます。価格は¥6,000です。

2位:シャミ -shami- / Sisters!

白銀の髪に輪っか状のアホ毛、ギザギザの歯とスパイクチョーカーが目を引く、ちび頭身のサメの女の子アバター。「WARNING」のワッペンが付いた白のオーバーサイズパーカーに黒のショートパンツとレッグハーネス、そして背中から伸びる大きなサメの尾を合わせています。2位(集計時点7,497スキ) に入りました。

このアバターの持ち味は、デフォルメの効いたシルエットと表情の豊かさです。表情用のシェイプキーは 100種以上(MMD対応込み)で、左右の手のジェスチャーに6種ずつ、計12種の表情が設定済み。ごろんと寝転がる専用のAFKモーションも入っていて、放置中まで可愛く決まります。

ポリゴンは△71,344で、もちふぃった〜の順変換プロファイルを同梱。手持ちの衣装をこの子に着せる入口も最初から用意されています。制作はHamuketsuさんを中心に、UnityセットアップやAFKアニメーションを複数の方が分担した体制です。価格は¥5,000です。

3位:リュミィ / くるるしっぽ

「飛べない子ドラゴン」の雰囲気をまとった低頭身アバター。ベージュの髪に青のメッシュを入れた2つ結び、青い角と小さな翼、大きな尾を備えています。3位(集計時点7,049スキ)。ページは5月22日に公開され、販売開始は約1か月後の6月19日 でした。販売開始前の予告期間からスキを集めた一体です。

このアバターの楽しさは、子ドラゴンらしい仕草がギミックとして入っていることです。頭をなでられる なでなでギミック に加えて、ポテチを食べるギミック まで用意されていて、雑談や放置の間も絵になります。表情は約270種にMMD互換48種・素体52種のシェイプキーを備え、Idle・しゃがみ・伏せ・AFKのポーズも設定済み。おまけとして猫耳風のニット帽も同梱されています。

素体は同じくるるしっぽさんの「ひかるん」と共通(スケールは1.1と1.2の違い)で、衣装を行き来しやすい作りです。ポリゴンは△92,735でPerformance RankはVery Poor。足の指を動かすPrefabや衣装切替メニュー、もちふぃった〜の順変換にも対応しています。価格は¥4,500です。

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4位:リンネ -Linne- / LiRIOPE

グレーのショートヘアに狼の耳、紫の瞳を合わせた、ウルフドッグの獣人女性アバター。黒のトップスに白のロングスリーブを重ね、イヤホンを提げたストリート寄りの装いです。4位(集計時点5,917スキ) に入りました。

このアバターの見どころは、髪と顔を動かせる幅の広さです。髪型のシェイプキーが17種、髪色11色・瞳9色 の切り替えが最初から用意されていて、設定済みの表情も23種。表情用390種+素体65種のシェイプキーで、獣人らしい顔つきの調整まで踏み込めます。耳はModular Avatarで垂れ耳・片垂れ耳に切り替えられるので、同じ子でも印象を大きく振れます。

環境面では、表情改変ツールFaceEmo用のPrefabと導入ツール、着せ替え用のPrefab、AFKでスケートボードに乗るモーションまで同梱。ポリゴンは△128,407(素体は△59,589)です。キャラクターデザインとモデリングをLiRIOPEさんが手がけ、Unityセットアップをさたにあさんが担当した体制で、専用ワールド「LinneRoom」も公開されています。価格は通常版が¥5,500、衣装とネイルを加えた特別版が¥7,000です。

LiRIOPEさんによる紹介PV

5位:Miriam / Sharu(シャル)

黒紫のボブで片目を隠した、地雷系でダウナーな雰囲気の女の子アバター。ピンクの瞳に、ベルトを効かせた黒のジャケット、チェックのスカート、白黒の縞レッグウォーマーと厚底シューズ、安全ピンのモチーフまで、病みかわいい要素を丁寧に積んだコーデです。5位(集計時点5,280スキ)。ページ公開は5月10日で、販売開始は約1か月後の6月11日。リュミィと同じく、予告期間に注目を集めてから販売に入りました。

このアバターの強みは、髪の改変幅です。前髪・後ろ髪・サイドを個別に調整できる髪のシェイプキーが用意されていて、ぱっつん化やツインテールへの変形までシェイプキーだけで届きます。髪と瞳は6色、ネイル6色、衣装5色と調整済みマテリアルの色替えも幅広く、表情は約380種+MMD互換47種。後の更新でパーフェクトシンク用の52種(しろゆりさん制作)も加わりました。

売り方の設計も面白く、Miriam対応の衣装を制作するショップを募集 していて、対応衣装を公開したクリエイターにフルセットをギフトする仕組みを用意しています。本体を売って終わりではなく、対応衣装のエコシステムを最初から呼び込む形です。ポリゴンは素体△30,892・初期衣装込みで△138,148。価格は本体が¥5,000、専用衣装2種をまとめたフルセットが¥5,500(衣装単品は各¥400)です。

Sharuさんによる紹介PV

6位:にゃにゃまる / kai 9

デフォルメした獣人ではなく、「猫そのもの」の造形で勝負するリアル調の猫アバター。最大の特徴は、2足歩行と4足歩行をメニューから切り替えられる ことです。6位(集計時点5,214スキ) に入りました。

2足で立てばそのまま歩き回れて、4足に切り替えれば本物の猫の姿勢に変わります。販売後の更新では 4足歩行時に視点ごと切り替わるPrefab も追加され、猫の目線でワールドを歩き回れるようになりました。丸まる・毛づくろい・伸びといった猫らしいエモートも用意されていて、体型は細めと太めをシェイプキーで調整でき、瞳はスリットと丸の2種類、毛柄は三毛やグレー×白を含む9種類から選べます。

ポリゴンは約20,600でPerformance Rankは Medium。今回のTop 10で最も軽く、価格も最安の¥900です。パーフェクトシンク用のシェイプキーやもちふぃった〜の順変換プロファイルも備えています。kai 9さんは、前月の2026年4月レポートで9位に入った狼耳のお姉さん系アバター「Mie」の作者さんでもあります。

お姉さん系の獣人からリアル調の猫へ、作風を大きく振って2か月連続のTop 10入り。「ケモノの説得力」という軸は共通しています。

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7位:紗夜-Suzuya- / JUSTDUCKY

美容師をモチーフにした男性アバター。くすんだ紫のマッシュヘアに目元の泣きぼくろ、黒のシャツに、ハサミとコームを差したシザーケースを提げています。マスクを着けた姿の差分も用意された、静かで色気のある佇まいです。7位(集計時点4,395スキ) に入りました。

このアバターの核は、顔と髪への思い切った振り分けです。シェイプキーは 表情変更+顔つき変更で764種。表情用と顔変更用を分けて作ることで、顔つきを改変しても表情アニメーションが破綻しにくい設計になっています。ポリゴンは合計△252,243(Performance RankはVery Poor)ですが、内訳は本体△38,972に対して 髪型だけで△110,282。商品画像では金髪のポニーテールや白銀のロングに結い替えた作例も紹介されていて、美容師というモチーフどおり「髪で遊ぶ」ことを促す一体です。

改変時は専用の「改変用Suzuya」Prefabを使う設計で、身体のシェイプキーは51種。衣装・キャラクターデザイン協力のmilkysiestaさん、顔メッシュ監修とAFKアニメーション制作のOoreさん、アクセサリーデザインのmeraさんと、複数の作り手が関わっています。価格は¥7,000で、今回のTop 10では最も高い設定 です。

JUSTDUCKYさんによる紹介PV

8位:ベルとアル / りみてっどからーず

ふわふわと漂う羽の生えた女の子「ベル」と、頭の上にちょこんと乗ったカラス「アル」の二人組アバター。金髪の三つ編みにハート形のアホ毛、赤い瞳とエルフ耳、黒白金でまとめた修道服風の衣装で、三つ編みの先にはヘイロー(光る輪の飾り)が付いています。8位(集計時点4,210スキ) に入りました。

この二人組の面白さは、「2人で1体」をギミックまで貫いていることです。リップシンクを 「ベルソロ」「アルソロ」「ベルとアルのデュエット」の3モードで切り替え られるので、しゃべるたびにカラスのアルがいっしょに口を動かす、といった掛け合いの絵が作れます。羽の羽ばたき・ベール・ヘイローのオンオフ、瞳孔を猫目に変える切り替え、アル自体のオンオフもメニューから操作できます。

ポリゴンは△91,214でPerformance RankはVery Poor、設定済みの表情は12種です。集計時点では、同じ作者の次作『まろんちゃんとマルマル』の販売開始(2026年7月24日)までの 期間限定で無料配布 されています。次のキャラクターの登場に合わせて今作を無料で開く、連載のような売り方です。

9位:ライラパイライト / マツダアイランド

「あやしいギャルのキツネ獣人」と作者さんが紹介する、オレンジの毛並みのケモノアバター。青い瞳に牙をのぞかせた笑み、警告マークと翼の飾りが付いた黒のキャップ、黒のベアトップにショートパンツとハーネスを合わせ、パイライト(黄鉄鉱)の原石のペンダントとランタンを提げています。9位(集計時点2,750スキ) に入りました。

モチーフの掘り下げも見どころで、パイライトは見た目が金に似ていることから「愚者の金(フールズゴールド)」とも呼ばれる鉱石です。同梱のunitypackageの名前も「Foolgold」で、あやしいギャルというキャラ付けと鉱石の由来がきれいに重なっています。

仕様は、作成済みの表情アニメーション15種に表情調整シェイプキー182種、MMD対応という構成です。エクスプレッションメニューから服の着脱ができ、表情まわりは表情改変ツールFaceEmoを使います。ポリゴンは△69,914でPerformance Rankは Poor。6位のにゃにゃまるとともに、今回のTop 10では数少ないVery Poor以外の一体です。価格は¥4,000です。

10位:チロア / 寺井カントリー

白銀のたてがみのようなロングヘアに、ライオン風の丸いケモ耳と小さな王冠のピンをのせた女の子アバター。白のセーラー襟に紺のカーディガンを羽織り、チェーンを提げた青のプリーツスカートと白のニーハイを合わせた、上品でおっとりした装いです。10位(集計時点1,885スキ) に入りました。

このアバターの一番の見どころは、デスクトップ勢まで視野に入れたポーズギミック です。立ち・しゃがみ・伏せのそれぞれに8種ずつのポーズが用意され、ピースやロックンロールなどの指のポーズも切り替えられます。VRコントローラーがなくても腕や指の表情を付けられるので、デスクトップからの撮影や仕草の演出まで決まります。VRChat用の表情も、左右のハンドサインに6種ずつ設定済みです。

寺井カントリーさんは、2025年9月のレポートで2位に入った小悪魔アバター「なのでび」の作者さんでもあります。

チロアの素体はなのでびたちと共通で、対応衣装を行き来しやすい作りです。ポリゴンは△99,892(着せ替え用の状態で△62,457)で、もちふぃった〜の順変換プロファイルも同梱。価格は¥5,000です。

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ランキングではなく、5月にBoothで公開された48体のアバター全体から見えてくる傾向をデータで把握していきます。

指標
対象件数48 件
平均スキ数1,727.0
中央値スキ数744
平均価格¥4,645
中央値価格¥5,000

中央値が744スキ、平均が1,727スキ。首位の海咲が大きく平均を引き上げつつ、中堅がなだらかに続く分布です。価格は中央値が¥5,000に乗り、2か月続いた¥4,500から一段上がりました。無料3件に対して¥5,000以上が26件と、価格の重心がはっきり上側に寄った月です。

テイスト:クールが単独首位、ダークが続く

テイスト傾向 TOP10

このテーマで人気だったテイストの分布。

1位はクールの19件。続いてダーク11 / ストリート9 / セクシー7 / ミステリアス7 / ファンタジー5 / かわいい4 / ゆめかわいい4 / サイバーパンク4 / ミリタリー4という分布です。4月に首位だったかわいい系は4件まで後退し、上位を黒・モノトーン系がまとめて占めました。Top 10でも首位の海咲、5位のMiriam、7位の紗夜と、黒基調のコーデがランキングの顔になっています。

ミリタリーが4件と顔を出したのも5月らしい動きで、その象徴がこちらです。

GRAYMORE+さんの「WARTYPE INHYEONG TYPE 03」は、黒い重装甲で全身を固めたメカ娘アバターです。短機関銃と25mmオートキャノンの武装が付属し、リロードや被弾までアニメーションの演出として組み込まれています。シェーダーにPoiyomiを採用した金属の質感も含めて、クールというテイストを兵器の方向へ振り切った一体です。

外見特徴:しっぽが首位、ロングとショートの髪が続く

外見特徴 TOP10

髪型・耳・目などの外見特徴の分布。

しっぽが単独1位の17件、続いてロングヘア11 / ショートヘア9 / エルフ耳5 / ボブヘア5 / 牙5 / 猫耳5 / 角5 / ぱっつん前髪4 / ケモノ4という分布です。Top 10でも、海咲(猫)・シャミ(サメ)・リュミィ(ドラゴン)・にゃにゃまる(猫)・ライラパイライト(キツネ)・チロア(ライオン)と、10体中6体がしっぽ持ち。種族の違いがそのまましっぽの形の違いになっていて、後ろ姿の個性が豊かな月でした。

しっぽの存在感という点で、Top 10の外からはこちらが目を引きました。

イルファ商店街さんの「イブサン」は、白い狐耳とふさふさの大きなしっぽを備えた狐娘アバターです。紫のセーラー服に白い毛並みという配色で、和の雰囲気と制服らしさを一体にまとめています。立ち姿の主役をしっぽが張る、もふもふ好きに刺さる作りです。

体型:標準頭身が約7割まで上昇

体型傾向 TOP10

体型・シルエットの分布。

体型分布は標準頭身34件(約71%)/ 低頭身5 / ちび4 / マスコット3 / 高頭身2。標準頭身の比率は4月の約67%からさらに上がり、この3か月で最も高くなりました。一方のTop 10では、2位のシャミ(ちび)・3位のリュミィ(低頭身)・6位のにゃにゃまる(猫そのもの)と小柄な組も健闘していて、旗艦級の標準頭身と、気軽に持てる小さな一体という二層構造がはっきり見えます。

衣装タイプ:ショートパンツが首位、スカートとパーカーが続く

衣装タイプ TOP10

商品に組み込まれた衣装タイプの分布。

衣装タイプはショートパンツが5件で首位、スカート4 / パーカー4 / ニーハイ3が続きました。Top 10でも首位の海咲と9位のライラパイライトがショートパンツ組で、黒基調のテイストと合わせて、脚を見せるストリート寄りのコーデが目立ちます。

その中で、白いスカートまわりの一体として印象的だったのがこちらです。

もこもこ屋さんの「セツナ」は、「雪兎」をコンセプトにした白うさぎの女の子アバターです。雪のような白髪と長いうさ耳に、ふわふわの白いポンチョとスカートを合わせていて、黒ウサギバージョンへの切り替えも用意されています。黒とモノトーンが並んだ5月の中で、白の側から目を引いた一体です。

価格帯:¥5,000以上が約54%、中央値は¥5,000

価格帯分布

対象期間にこのテーマで公開された商品の価格帯分布。

価格分布は無料3 / ¥1〜499が1 / ¥500〜999が4 / ¥1,000〜1,999が2 / ¥2,000〜2,999が1 / ¥3,000〜4,999が11 / ¥5,000以上が26。¥5,000以上が26件(約54%)と半分を超え、中央値も¥5,000に乗りました。Top 10も7位の紗夜(¥7,000)を筆頭に¥5,000前後が中心で、しっかり価格を付けた本格アバターが受け入れられた月です。

その一方で、低価格帯からはこちらが印象に残りました。

a keiichiisozaki BOOTH storeさんの「都筑つつ」は、黒髪に紫の瞳の「幼馴染」をコンセプトにした女の子アバターです。白のタンクトップにゆったりした白ニットのカーディガンを羽織った等身大の私服姿で、¥743という価格ながら、VRChat用に加えてVRMやMMDのデータまで同梱されています。

クリエイター視点で見る5月のトレンド

Top 10と5月全体の数字から、アバター制作者視点で注目したいポイントを4軸ほど拾い上げます。3月・4月レポートと比較したときの差分が見えるように、3か月を縦に並べてみました。

指標3月4月5月
対象件数27 件42 件48 件
中央値価格¥4,500¥4,500¥5,000
中央値スキ数966744744
無料配布の数2件2件3件
Top 10の最高価格¥7,000¥6,000前後¥7,000
標準頭身の割合約6割約67%(28/42件)約71%(34/48件)
マスコット / ちび / 低頭身 の合計約4割14件(約33%)12件(約25%)

アバタークリエイター注目ポイント:

  1. 価格の重心が¥5,000に乗り、標準頭身の比率も約71%へ — 中央値価格は2か月続いた¥4,500から¥5,000へ上昇し、¥5,000以上が26件(約54%)と半分を超えました。標準頭身の割合も約67%から 約71% へ上がり続けていて、しっかり作り込んだ標準頭身の旗艦アバターが、価格ごと受け入れられている構図です。

  2. テイストの主役が「かわいい」から「クール・ダーク」へ入れ替わった — 4月に首位だったかわいい系は4件まで後退し、クール19件・ダーク11件が上位を占めました。Top 10も首位の海咲をはじめ黒基調のコーデが目立ちます。ミリタリーが4件と新しく顔を出したのも5月らしい動きで、重装甲のメカ娘のような硬派な作風まで、受け皿が広がり始めています。

  3. ギミックの主戦場が「表情の数」から「遊び方」へ広がった — 2足と4足の歩行切替(にゃにゃまる)、二人一組のリップシンク切替(ベルとアル)、なでなでとポテチ(リュミィ)、立ち・しゃがみ・伏せ各8種のポーズ(チロア)と、操作や仕草の次元で個性を出す一体が並びました。特にチロアのポーズギミックは、VRコントローラーを持たないデスクトップ勢まで対象に含める設計で、想定ユーザーの広げ方として参考になります。

  4. 「売り方の設計」がTop 10のあちこちに見えた — ページを先に公開して約1か月後に販売を始める予告型が2体(リュミィ・Miriam)、次作の販売開始までの期間限定無料公開(ベルとアル)、対応衣装を作るショップへのフルセットギフト(Miriam)、通常版と衣装・ネイル付き特別版の2構成(リンネ)。モデルの作り込みだけでなく、公開の順番や他のクリエイターの巻き込み方まで含めて設計する動きが目立ちました。

まとめ

2026年5月のアバター新作は、「黒基調のクール・ダークが上位を席巻しつつ、猫・サメ・ドラゴン・キツネ・ライオンと、しっぽ持ちの多彩な種族が並んだラインナップ」 という印象でした。中央値価格は¥5,000に乗り、¥5,000以上が約54%。標準頭身の本格アバターが価格ごと受け入れられる流れが、3月・4月からさらに一歩進んだ月です。

クリエイター視点で象徴的だったのは、¥900のリアル調猫にゃにゃまるが、2足と4足の歩行切替という「遊び方の発明」を引っさげて5,000スキ超えに入ったことです。表情やポリゴンの作り込み競争とは別の軸——歩き方、声の掛け合い、デスクトップでのポーズ——で個性を出す道が、この月にはっきり見えてきました。予告型の公開や次作と連動した無料配布など、見せ方の工夫も含めて、1体ごとの設計を丁寧に考え抜いた作品が上位に並んだ月だったと言えそうです。

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2026年5月のほかのカテゴリ

2026年5月にBoothで公開された新作は、カテゴリ別に月次レポートとしてまとめています。


データについて

  • 集計日: 2026-07-12
  • 集計対象: 2026-05-01 〜 2026-05-31 に Booth に公開されたアバター(48件)
  • ランキング基準: 集計時点での like_count(スキ数)降順
  • 掲載条件: VRCFinderのDBには スキ数300以上の商品 のみを収集しているため、集計時点でスキが300に達していない商品はこの集計に含まれていません
  • 注意: 本記事の数値・ランキングは集計日時点のスナップショットです。その後の変動を反映していないため、現在の数値とは異なる場合があります。また「公開」はBoothの商品ページが公開された時期を指し、実際の販売開始時期とは異なる場合があります
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