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【2026年1月】VRChat「アバター」Booth商品トレンドレポート

2026-04-13約15分で読めます · 7,413文字
【2026年1月】VRChat「アバター」Booth商品トレンドレポート

2026年1月にBoothで公開された新作アバターの中から、スキを多く集めた10体をデータと一緒に振り返ります。1月は「かわいい」と「ダーク」「ミステリアス」が拮抗する構図で、表情シェイプキーを数百〜千超え搭載した作り込み勢が上位を独占。31体中およそ4割が「もちふぃった~対応」を明記しており、衣装エコシステムとの連携を前提にした設計が定番化しつつあることも読み取れる月でした。

📊 データについて 集計日: 2026-04-13 / 対象: 2026-01-01〜2026-01-31 に公開されたスキ数300以上のアバター(31件)

注目アバター10選

集計時点(2026年4月)のスキ数で並べたランキング形式で、1体ずつこだわりポイントを見ていきます。

1位:Wendy(ウェンディ) / かえりみち

銀髪ロング × ゴシックフリルドレスの幽霊の女の子。ゴシック寄りでミステリアスな方向性を、ここまで丁寧に作り込んでくるか〜と思わずうなる1体です。

特徴的なのは 顔だけで400以上 という圧倒的な量のシェイプキー。マニュアルが付属しているので、表情改変に慣れていないユーザーでも自分好みの顔に近づけられます。ペットシステムやごろ寝ポーズ、両手で頭に触れると表情が固定されるギミック、服装・袖丈・胸サイズの調整機能など、ひとりでも誰かといても遊べる仕掛けが詰まっています。

購入前に試着ワールド(FUJIYAMA / SuRroom)でPolygonLoading経由の試着ができるのも安心ポイント。対応衣装のリンクが別ページで集約されていて、クリエイター募集もしているので、これから着せ替えの選択肢が広がっていく体制です。Discord質問チャンネルや定期アップデート(v1.01公開済)などサポート面も手厚い1体。

かえりみちさんによる紹介PV

2位:ひきくまりのクマリ / STUDIO JINGO

銀髪 × クマ耳 × もこもこのパステル衣装、というゆめかわいい系の王道ド真ん中のアバター。大人気アバターである「マヌカ」や「セレスティア」を制作されたSTUDIO JINGOさんの新作です。

こちらも表情系が超充実していて、774種のシェイプキー(MMD互換49種含む)を搭載。Unity Humanoid / PhysBone / Lip Sync / Eye Tracking / フルボディトラッキング / VRCSDK 3.0 対応と、現行のVRChat機能ひととおり押さえた構成で、今すぐ連れ出して困らない親切さです。

基本衣装のドレスとコートに加えて下着メッシュへの切り替えもあり、素体には衣装クリッピング防止のShrinkシェイプキーが用意されていたり、細かいところの配慮が優しい。Blend / PSD / FBX が同梱されていて、lilToon・Poiyomiシェーダー両対応なので、自分色にいじりたい人にも向いています。利用規約は日英韓中の4言語対応。

3位:ひかるん -Hikarun- v1.2 / くるるしっぽ

「ゲームが大好きな犬の女の子」という設定のちびデフォルメアバター。犬耳にツインテール、メイド風の衣装、という組み合わせで、キャラクター性がしっかり立っているのが強みです。

着せ替えは8種類の対応衣装が用意されていて、もちふぃった~対応 なので未対応の衣装も被せやすい。BlendShapeが230種以上(v1.2で新規追加8種を含む)、PhysBone設定済、なでなで触覚ギミック、Idle / Crouch / Sit などの姿勢アニメーションまで揃っているので、VRChat側で「今すぐ可愛く動く」状態で遊べます。

登校セットやゲーム機などキャラ設定に沿った小道具もあって、ゲーマー・学生系のRPにも向いた1体。日英韓中の4言語で利用規約が用意されていて、海外のフレンドと共有するときにも説明が楽です。v1.0から段階的にアップデート(足指ボーン追加、メッシュ不具合修正、MMD機能強化など)されていて、継続改善の姿勢が見える1体。

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4位:Nakiya〈泣夜〉 / Keenoo

獣耳 × 黒髪ロング × 青目の、ダーク寄りのスタイリッシュなアバター。人気アバター「ラシューシャ -Lasyusha-」を制作されたKeenooさんの新作で、ミステリアスでクール、大人っぽい方向に振ったキャラクターで、ゴシック系の世界観にスッとハマるタイプ。

表情シェイプキーが 1,500個超え という規格外の量で、MMD用49個や貫通防止用まで用意されています。基本ボディに加えて2種類の衣装が付属、最大△196,312ポリゴンまで対応する設計。Humanoid形式でリップシンクとPhysBoneは設定済み(Quest非対応)で、Blender・PSDの制作ファイルも同梱されているので本格的なカスタム派にもおすすめできます。もちふぃった~変換プロファイルが無料配布 されていて、改変Tips資料も添えられているあたりに制作者さんの親切さが滲みます。

Keenooさんによる紹介PV

5位:あゆさ(Ayusa) / GlitchCat故障猫实验室

猫耳 × 銀髪 × セーラー服のロリ系アバターが ¥500 というコスパ衝撃枠。ゆめかわいい × かわいいテイストで、初めてのVRChatアバターや、気軽にアバターを増やしたい人にまず勧めたい1体です。

価格の安さだけでなく中身も作り込まれていて、271種のシェイプキー + 15種のリップシンク、表情用パーティクル効果を8種類搭載。配信や動画での表現力は想像以上です。AFKアニメーションも用意されていて、長時間滞在のワールドにも優しい設計。Ver1.0.1 で「各パーツのUV_layout.PNG」が追加されていて、テクスチャ改変する人にも親切な更新。個人利用・改変・商用利用もしっかり許可されています。

6位:とらお -Torao- / 寺井カントリー|Terai Country

猫耳 × ショートヘア × 紫目の少年体型アバター。ちびデフォルメながら「かわいい」「ダーク」「ボーイッシュ」が同居していて、男の子アバターを探している人にうれしい1体。

UnityのHumanoidリグに素直に沿った作りで、既存の衣装・モーション資産との互換性が高いのが地味に強み。リップシンクやハンドサインを含むシェイプキーがしっかり詰め込まれていて、ポリゴンは通常衣装で75,554トライアングル / 着せ替え用で46,453と 軽量寄りの最適化。Blender制作のFBXに もちふぃった~プロファイル対応 も入っていて、衣装エコシステムに乗りやすい設計。関連する髪型・衣装モデルも個別に展開されているので、キャラクターを軸に深掘りしていけます。

7位:深澄 / Misumi / 珍飯亭

黒髪ショート × 金目 × セーラー服の、クール × 学園 系女の子。ミステリアスで大人っぽい雰囲気をまとっていて、制服系の衣装と相性が良さそうな佇まい。

「気の強そうな女性」という人格設定がはっきりあって、セーラー服やシンプル服など 複数衣装でスタイリング可能。リップシンク15種、表情作成用110種、整形用50種の 3層構成のシェイプキー で、胸サイズの変更もできる自由度。服着脱モーション、走り・歩き・落下アニメーション、AFK機能と、ダンスワールド系ギミックも充実。VCC・Modular Avatar・Avatar Optimizer対応済みで、フルトラ・ハンドトラッキングの動作確認済み。PSD/CLIPファイル + グラデーションマップ影色管理で、本格的な色改変にも応えられます。

8位:Maon / FLASTORE

猫耳 × 黒髪ショート × ボディスーツで、サイバーパンク・地雷系・ダークというちょっと尖ったテイスト。Mobile対応 を明記しているので、Quest単体で遊ぶフレンドにもおすすめしやすいです。

表情は 895種のシェイプキー + パーフェクトシンク対応 という厚みで、配信・撮影適性が高い構成。軽量化も意識されていて、10,000ポリゴン未満のMobile対応版を同梱 。大人数イベントやQuest環境でも運用できるのは嬉しい設計です。FLASTOREの共通素体「Bodyset2」を採用しているので、過去作「Nemo」や「Wolfram」の衣装がそのまま流用できるクリエイターエコシステム付き。缶・包丁・スマートフォンといった小物ギミック、複数クリエイター協力の時計ギミックなど、遊び心のあるアイテムも添えられています。

9位:MatchaBun(マッチャブン) / Eko's Workshop

緑髪のケモノアバター。ちび × 少年体型 × ケモノ系という組み合わせで、かわいさ方向に寄せたケモノを探している人向け。モチをテーマにしたビジュアルは他の新作と並べても一目で識別できる強さがあります。

各衣装・アクセサリーが 個別トグル で切り替えられるシンプルなカスタマイズ設計。シェーダーは当初Poiyomi → lilToonへ変更されているものの、互換性のため旧シェーダーもMaterialフォルダに同梱されているのが親切。リップシンク・表情・目線追従・PhysBones対応でVRChat上で自然な動きを実現。VRCFury と GoGoLoco に対応 していて、現代的なアバター制作の標準環境にきちんと乗っています。v2.0アップデートで肩ボーン位置とウェイトが調整されるなど、継続改善も丁寧。

10位:慧 -Kei- / rio3d

黒髪ショート × メガネ × 制服の少年アバター。人気アバター「凪 -Nagi-」を制作されたrio3dさんの新作で、クール・知的・学園というコンセプトが揃っていて、学園系の世界観にまっすぐハマる1体。

顔シェイプキー460個 + 素体シェイプキー65個 という規格外の表情自由度。Unity 2022.3.22f1 / VRChat SDK 3.10.1 / lilToon 2.3.2 でセットアップ済みなので、導入後すぐに使える完成度です。UnityPackage・FBX・PNG/PSDテクスチャなど改変向けの素材もしっかり同梱。もちふぃった~プロファイル対応 なので、衣装エコシステムに乗せて遊びを広げていけます。

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ここからはランキングではなく、1月に公開された31体のアバター 全体 から見えてくる傾向をデータで把握していきます。

指標
対象件数31 件
平均スキ数2,183.4
中央値スキ数607
平均価格¥4,328
中央値価格¥5,000

中央値が607スキ、平均が2,125スキと、平均を押し上げているのは上位数体の強烈な人気によるもの。言い換えると 「一部に爆発的に刺さる作品」と「堅実に支持を集める作品」が同居している月 、という感じがします。

テイスト:かわいいがトップ、ダーク・クールが拮抗

テイスト傾向 TOP10

このテーマで人気だったテイストの分布。

1位は「かわいい」で14件(全体の4割強)。ただし2位「ダーク」9件、3位「クール」8件、4位「ミステリアス」7件と、ダーク × クール × ミステリアスの三つ巴が拮抗していて、かわいい一強ではない のが1月の面白いところ。「ゆめかわいい」「ゴシック」「ガーリー」も続いていて、 かわいい方向とダーク・シャープな方向が同じ比率で並ぶ月 だったと読み取れます。

クリエイター視点で見ると、1月時点ではダーク系 / ミステリアス系のアバターも十分に支持を集められる余地があった、とも言えそうです。たとえば400以上の表情シェイプキーと和風ホラーの世界観をまとった幽霊アバターも登場しています。

外見特徴:ショートヘア × 銀髪 × 獣耳の組み合わせが目立つ

外見特徴 TOP10

髪型・耳・目などの外見特徴の分布。

ショートヘア11件 / 銀髪9件 / 猫耳7件 / ロングヘア5件、という並び。ショートヘア系が一番多いのは少し意外で、「ボーイッシュな短めヘア」や「ちび×ショート」の組み合わせが1月はよく出ていました。銀髪は1位と2位のウェンディ・クマリで強く印象づけられていますが、総数でも確かに多め。

獣耳(猫耳・ケモ耳・犬耳)系を合わせると相当数 になるので、「人外・半人外方向のアバターがコンスタントに作られている月」でもあります。3姉妹それぞれにコンセプト分岐を持たせた、猫耳ちびのセット作品も登場しました。

衣装タイプ:制服・セーラー服が強め

衣装タイプ TOP10

商品に組み込まれた衣装タイプの分布。

素体と一緒に用意される衣装タイプは、制服 × セーラー服が1位2位 。学園系テイスト(クール・大人っぽい・学園)が3件ずつあったのとも整合的で、「制服を着せたまま配布」する形のアバターが多かった月でした。一方でミリタリー寄りのアーマー系では、武器のリロード機構や両利き射撃まで作り込まれた、こちらのような作品も登場しています。

価格帯:5,000円以上が半数、無料はなし

価格帯分布

対象期間にこのテーマで公開された商品の価格帯分布。

5,000円以上が17件と 半数超え 、3,000円以上まで広げると24件(約77%)。中央値はちょうど¥5,000で、「5,000円前後が1月のボリュームゾーン」と言ってよさそうです。一方で500〜999円も4件あって、第5位のあゆさ(¥500)以外にも、犬張子モチーフの四足歩行ロボットを¥500で実現した、こちらのような作品も登場した月でした。

無料配布はなく、低価格帯にも一定の選択肢はありながら中心は5,000円前後に寄っていた月、という印象です。

まとめ

1月のアバター新作は、「かわいい」系と「ダーク」「ミステリアス」系が拮抗していた月 という印象。表情シェイプキーの桁が400〜1,500を超えるような作り込み勢が上位に入り、「表情で遊べるアバター」に人気が集まる流れ も見えました。

もう一つ印象的だったのは、31体中12体(約4割)が「もちふぃった~対応」を謳っていた点。衣装の互換性を前提に作り込むクリエイターが確実に増えていて、アバター単体で完結させずに「衣装ライブラリと組み合わせる楽しみ」まで含めて設計される流れが、もう定番化しつつあるのを感じます。

表情の作り込み × 衣装エコシステムへの接続、という二軸が、2026年1月時点でアバター新作の上位を分けるポイントだったと言えそうです。

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データについて

  • 集計日: 2026-04-13
  • 集計対象: 2026-01-01 〜 2026-01-31 に公開されたアバター(31件)
  • ランキング基準: 集計時点での like_count(スキ数)降順
  • 掲載条件: VRCFinderのDBには スキ数300以上の商品 のみを収集しているため、2026年4月時点でスキが300に達していない商品はこの集計に含まれていません
  • 注意: 本記事の数値・ランキングは集計日時点のスナップショットです。その後の変動を反映していないため、現在の数値とは異なる場合があります
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